「話せばわかる」
ってことを人はよく言うし、そう思っている。
私もね、そう思っていた。話せば分かるってね。
でもね、長いこと社会人生活をやってきて思うことは、
話してもわからない人ってけっこういるってこと。
特にね高齢になるとそれが顕著になる。
そりゃまあそうだよね。生まれてから１０年しか使っていない脳と、
５０年使ってきた脳とじゃ、その柔らかさが全然違うからね。
それに人はみんな自分を中心にして物事を考えているしね。
えっ？ 自分は違うって？
人の言うことはちゃんと理解しているし、自分のことが中心じゃないって？
まあね、そう思いたいよね。
私だって人に言われたことは理解しているつもりだし、自分中心になんて考えていないつもり。
でもそれは、つもりなだけで、実際にはわかってないし、自分勝手に物事を考えている。
私も、話せばわかるって思っていた時には、ほんとによく話していた。
特に職場での仕事のやり方に関することなんか
「これはこういうふうにした方がいいですよ」
「こういうときはみんなこんなことをしますよ」
ってな感じ。でもこれって、結局私の思うようにしてくださいねってこと。
私は私で思うわけ。絶対にこのやり方の方が効率的なのにって。
だけれど、人はみんなそれぞれがそれぞれの考え方を持っているので、
言った通りにはしてくれない。たとえしてくれたとしても、
それは業務上仕方がないから。納得してくれたわけでもない。
最近はこの「話せばわかる」っていうのを手放した。
そしたら人間関係がスムーズにいくようになった。
話せばわかる？ いや～話さなくていいよ (><;)
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